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8月2017

追悼声明

前置:これが本当の追悼声明にならないことを祈りつつ。

全ての人間は、何人も、就労中に命を落とすことなく無事帰宅し、
自分の人生を全うする権利を有すると私は信じるものである。

この度の事故報道が、Juzや、JUKESのライブに足繁く通ってくれていたトシと同一人物である可能性は極めて高いものの、
確認する術がないので、ここにJuzとして追悼声明を発表するものである。
そしてこの声明は、彼からの反論を期待して書かれているものである。
トシ、生きているなら、反論してくれ!

彼がJuzのライブに初めて現れたのは、一年前ぐらいだったろうか。
私は、彼のことは詳しく知っているわけではない。
いつも何も言わずに最前列にいて、黙々と写真を撮ってくれていた。
話しかけると、はにかみながら小さな声でポツリポツリと話す。
時に個性的な衣装を着て、我々出演者をも驚かせる、寡黙な青年だった。
いつも群馬に帰る終電を気にしながらも、打ち上げにも参加してくれた。

私は彼のことをそれしか知らない。
でも、それでいいのだ。
我々ロック屋の世界では、本名なんか知らなくたって、
音楽の話さえ合えば10年ぐらい仲間でいる奴なんかザラにいる。そういう世界だからだ。

だから今回も、この事故にあったのが本当に彼なのかどうか、確認する術などまるでない。
彼はJuzだけではなく、他のバンドも観に来ていたようだから、
これを読んでくれている音楽仲間のみんなに、ほんの数秒でもいいから、彼に黙祷をお願いしたい。
こんな亡くなり方ってあるか?あまりにも突然すぎる。悲しすぎる。
そして僅かな希望だけれど、彼の無事を祈って欲しい。

これから台風は来るし、北朝鮮はミサイルを飛ばすし、
今後この事故の報道がどんどん減っていくに違いないと思う。
でも私はみんなに、この報道を追いかけて欲しい。
正しく真相が究明され、正しく責任が追求され、正しく再発防止策が講じられることを見届けて欲しい。
あるいは、亡くなったのが彼でないことを、もしかしたら、私達は確認できることがあるかもしれないと信じて。

繰り返して言うが、私は全ての人間は何人も、就労中に命を落とすことなく自分の人生を全うする権利を有すると信じる。

どうか彼の魂と、彼のご遺族に、最大限の尊厳をもって安らぎがもたらされますように。

最後に、トシ、これを読んでいたら、生きてるって返事をして欲しい。

私は、今回初めて天国にはSNSもメールも届かないことを実感した。

電話会社に、天国に回線をひいてくれと言いに行こうと思ったがやめた。
天国にはSNSもメールもなくていいのだ。
そういうところだからだ。

どうか人違いでありますように。
生きていたら、またライブに遊びに来てくれ!
最高の演奏をするから。

Juz

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